国民年金保険料の納付期間が「5年延長」になるって本当ですか…?
国民年金保険料の納付期間について、5年間延長されるのではないかと各所で話題になっています。
これはすでに確定していることなのでしょうか。もし延長された場合、私たちにはどのような影響があるのでしょうか。考えていきます。
国民年金保険料の納付期間は現状何年?
現状、国民年金保険料の納付期間は最大で480ヶ月、つまり40年間です。40年間保険料を納めることで、国民年金を満額(令和4年度においては約77万7800円)受け取ることができます。
なお、国民年金を受け取るだけなら40年間保険料を納める必要はなく、保険料を納めた期間や免除された期間などを合わせた受給資格期間が10年以上あればよいとされています。ただし、その場合に受け取れる年金額は満額ではなく、加入履歴に応じた額となることにご注意ください。
国民年金保険料の納付期間が5年延長されるのは本当?
最近、国民年金保険料の納付期間が40年から45年へ5年延長になり、被保険者の負担が増えると一部で騒がれていますが、これは本当のことなのでしょうか。
実際のところ、この話はまだ確定したわけではありません。現状は、あくまでも審議・検討されている段階です。しかし、2019年に行われた財政検証の中で、保険料拠出期間を45年に延長した場合の試算がすでになされていたことを考えると、近い将来に現実となる可能性は相当に高いのではないでしょうか。
政府は次回の財政検証が行われる2024年に結論を出し、2025年の通常国会で関連法改正案の提出を目指しているようです。これが実現した場合、早ければ2026年ごろには国民年金保険料の納付期間が5年延長され、45年間となるでしょう。
納付期間の延長によって年金にどのような影響が出る?
保険料の納付期間が延びることで、私たちが将来受け取る年金額も増加する可能性があります。
参考までに、2019年の財政検証では、保険料の納付期間が5年延長されることで、2058年における所得代替率(年金受給開始時点の年金額が、現役世代の手取り収入額と比較してどのくらいの割合かを示すもの)が51%を維持できる可能性があると示唆しています。
仮に保険料の納付期間が現行の40年のままだとすると、2058年には所得代替率が44.5%と大きく減少してしまいます。将来受け取る年金額が維持されるというのは、私たちにとって良い影響といえます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f60d5cfb463334411d790c28d83e8fef304c4322
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