稀にみる大失態である。情報収集力不足を露呈してしまったことにより、日本オリンピック委員会(JOC)は冬季五輪招致から撤退せざるを得ない窮地に追い込まれてしまった。
もともとJOCは、’30年の札幌招致を狙っていた。しかし、東京五輪汚職による世論の反発を避けるため、事態が沈静化しているであろう4年後の‘34年の開催にシフトしつつあった。そんな中で、国際オリンピック委員会(IOC)が’30年と’34年の五輪開催地を同時に決定するという可能性が浮上。本来であれば誘致に向けてアクションを起こ
さなければならない事態だ。だが、山下泰裕JOC会長(66)は楽観視する姿勢を崩さなかった。
実際に10月11日、山下会長は秋元克広札幌市長とともに記者会見に臨み、’30年と’34年の冬季大会の開催地が同時決定がされることについて、「そういう情報もあるが可能性は低い」と予想を語っていた。さらに「IOCの意向を踏まえての発言か」と問われると、山下会長は「はい」と自身の考えを強調した。
しかし、その予想は大きく外れることになる。3日後の14日にインド・ムンバイにて開かれたIOC総会で、来夏に2大会を同時に決める方針が明らかになった。IOC委員もつとめている山下JOC会長は「えっという感じ。(IOCの)動きを読み違えた」と狐につままれたような表情を浮かべた。IOCやソルトレークシティー(米国)などのライバル都市の動きをまったく把握できていなかったのだ。
長年にわたり五輪取材に携わってきたスポーツライターの津田俊樹氏は「JOCは組織の体をなしていない」と厳しく批判する。
「自分たちはIOCのバッハ会長から信頼されているから大丈夫、と勝手に思い込んでいたツケが出ましたね。わかりやすくいえば、片思いなんです。なんの裏付けなどもなく、正確な情報をつかめず、分析もなされていない。したたかなIOCへの対応ができていなかった結果です」
もともと、JOCは〝高みの見物〟をするだけで、実際に地べたを這いずり回り、清濁併せ持ちながら招致活動をしていたのは電通だった。
「電通はどこを攻めればいいのか、キーパーソンは誰かなど、これまで培ってきてノウハウを持っています。JOCは単なる神輿、それも軽い、軽い神輿に過ぎません。招致活動の仕掛け人だった電通の高橋治之・元専務がスキャンダルで被告人となり、会社も遠ざけた。お膳立てをしてもらわないと何もできない組織ですから、JOCは。上っ面だけの付き合いのみで、相手の胸の内まで食い込むような泥臭さを持ち合わせている人材などいないと思います」(津田氏)
情報を集めるだけでなく、分析して意思決定を行う知見と、方向性を示しながら実務として具体化する能力を持ち合わせていない。もし、それらを少しでも持ち合わせていたなら今回の大失態は起きなかった。
会長になってただの柔道バカだと判ってがっかりした
軽い神輿に決まってんじゃん
札幌だってIOCから立候補要請があったレベルでギリギリだし
またポッケ入れられるだけだもん。
利権保持者の金稼ぎやん
もううんざり
ちゃんとやる気なら